『ゴールデンゴールド』のフクノカミの正体とは?何者?ネタバレ考察

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『ゴールデンゴールド』とは?

『ゴールデンゴールド』は、堀尾省太による日本の漫画作品です。この作品は、瀬戸内海に浮かぶ架空の島「寧島」を舞台にしています。寧島には古くから「フクノカミ」という神秘的な存在が伝わっており、その力を借りて願いを叶えることができると言われています。しかし、その力を手に入れることで、島民たちは様々な問題や葛藤に直面することとなります。物語は、寧島に住む島民たちの日常と、神秘的な存在「フクノカミ」の出現を中心に、人々の欲望や葛藤、人間関係の変化を描いています。

『ゴールデンゴールド』のあらすじ

寧島の静かな日常は、一つの出来事によって変わり始めた。早坂琉花という少女が、海辺で見つけた福の神の置物を、何気なく祠に安置し、「島にアニメイトが建ちますように」と願ったことから、全ては始まった。その夜、祠に安置していた置物は消え、その場には異形の姿をしたフクノカミが立っていた。

驚きのあまり家に戻ると、そのフクノカミが彼女の自宅にもいた。そして、琉花の祖母には、このフクノカミがただのおじさんのように見えていた。その後、琉花の家の民宿は繁盛し始めるが、祖母の様子が次第におかしくなっていった。そして、祖母が営んでいた雑貨店はコンビニに変わり、島には不穏な空気が流れ始めた。

やがて、フクノカミの力によって、島の住人たちの間に収入の格差が生まれ、その中で殺人事件まで発生してしまう。琉花は、フクノカミの力と、それによって変わってしまった島の未来に直面し、彼女自身もまた、運命の糸に翻弄されることとなった。

フクノカミとは、一体何者?正体とは

フクノカミの正体とは?

フクノカミの正体や起源については、物語の中で明確に語られていない部分もあり、多くの謎に包まれています。しかし、その力によって寧島の住民たちの生活や人間関係、さらには経済状況までが大きく変わってしまうこととなります。

フクノカミ

フクノカミは、もともと寧島の発展を願っていた神で、琉花の祖母・町子と深い関係がありました。しかし、ある時点でフクノカミはカネノカミとヒトノカミという2つの別の神に分裂します。
琉花がフクノカミへの願いを変更したことで、フクノカミは町子から離れ、琉花に憑依します。
フクノカミは、カネノカミとヒトノカミの対立を仲裁しようとするが、結果的にカネノカミに攻撃されることとなります。

カネノカミ

カネノカミは、フクノカミから分裂した神の一つで、金や経済的な利益を追求する神として描写されています。
カネノカミはヒトノカミと対立し、その対立は物理的な戦闘にまで発展します。カネノカミはヒトノカミを攻撃し、フクノカミが介入するものの、フクノカミも攻撃を受けます。

ヒトノカミ

ヒトノカミもフクノカミから分裂した神の一つで、人間の欲望や感情に関連する神として描写されています。
ヒトノカミは、カネノカミとの対立中、フクノカミに助けられるシーンがあります。ヒトノカミはカネノカミの攻撃から逃れることができました。

フクノカミという存在を客観的に推理している「黒蓮ハネル」が重要なキーマンに!?

黒蓮ハネル(くろはす ハネル)は30代の小説家で、東京から寧島に取材と執筆のためにやってきました。
10年ぶりの客として、琉花の祖母、早坂町子(通称「ばーちゃん」)が営む「民宿早坂」に宿泊しています。
小説家としての観察眼やネットワークを活かし、島の人々の行動やフクノカミの正体についての推理を巡らせています。
彼女の存在によって、フクノカミの歴史的背景や能力の特徴などが読者にも分かりやすく伝わってきます。

琉花にとって、彼女は現在の島での出来事を冷静に語り合える唯一の存在となっています。琉花は黒蓮の協力を得て、祖母をフクノカミの呪縛から解放しようとしています。

この情報を基に、黒蓮ハネルは物語の中で重要な役割を果たしていることがわかります。彼女は外部からの視点を持ち、島の出来事やフクノカミの謎を解明しようとしています。また、彼女の存在によって、物語の背景やキャラクターの動機などが明らかにされていきます。

悲劇は繰り返されている!?

1話冒頭では、島人たちが惨殺されているところからスタートします。
「奴だけがおらん…どこだ?」と誰かを探し回っていた侍。島の人々は顔がフクノカミになり、死んでいました。しかし、一見すると侍が皆殺しにしたようにも見えたが、住民同士で殺し合ったのかもしれません。結局金に目がくらんだ人間たちの末路が描かれていて、現代の町子たちの末路もこうなってしまうのでしょうか。

36話では少女がフクノカミを縄で縛り、海へ身を投げる場面が描かれていますが、結局フクノカミは死ななかったということでしょう。フクノカミは悪意を持って人を不幸にしようとしているというよりも、人々の幸福エネルギーを吸い取ることを目的としているように見えます。結果として人々は不幸になるわけです。

結局何者なのかははっきりとは描かれていません。が、守り神とは程遠く、結果として人々に災いをもたらす悪霊みたいなものですね。

『ゴールデンゴールド』の見どころ

ヴェールに包まれた「フクノカミ」という神秘的な存在を中心に、主人公の周りの人たちはフクノカミの影響で変わっていきます。人間の欲深さや、島の住人たちとの関係性の変化、徐々に明らかにされていく事実が、読者を引き込む要素となっています。

『ゴールデンゴールド』の登場人物

『ゴールデンゴールド』の登場人物は以下の通りです:

早坂 琉花 (はやさか るか)

寧島に住む中学生の少女。特定の感情の波長を感じ取る能力を持ち、その能力が原因で周囲の人間との関係に悩むこともある。海岸でフクノカミを拾い、それが原因でさまざまな騒動に巻き込まれる。

フクノカミ

人形のような異形の物体。早坂琉花により拾われ、気まぐれで祠に祀られた後、自意識を持って動き出す。その力で早坂商店を繁盛させる。

早坂 町子 (はやさか まちこ)

早坂琉花の祖母。早坂商店と民宿の経営者。フクノカミの力によって人格が変わり、金のために手段を選ばなくなる。

黒蓮 (くろはす)

東京の小説家。寧島を取材のために訪れ、フクノカミと遭遇する。

青木 (あおき)

黒蓮の担当編集者。フクノカミと遭遇し、調査を行う。

及川 (おいかわ)

早坂琉花の同級生。オタクで、琉花から想いを寄せられている。

ハルオ

早坂琉花の親戚。早坂商店での店番を手伝う。

神月 神那女 (かみつき かなめ)

及川が憧れる声優。

梶刈 (かじかり)

寧島の中年男性。岩奈とは幼なじみ。

9巻での急展開と、今後の予想

『ゴールデンゴールド』第9巻は、孤島ビジネスサスペンス&マネースリラーマンガとして大人気を博しています。
前巻での大きな転換点を経て、第9巻では新たな展開が待っていました。
主要キャラクターである琉花とフクノカミの関係性や、フクノカミ、カネノカミ、ヒトノカミの三つ巴の争いが物語の中心となっています。

琉花の想い人である及川にヒトノカミが付き始める展開や、カネノカミの依り代である草田さんが大金を奪われる悲劇など、多くのドラマチックな出来事が描かれています。

考察:
物語の進行とキャラクターの成長: 第9巻では、物語の進行とともにキャラクターたちの成長や変化が顕著に描かれています。特に琉花の心の葛藤や、各キャラクターのカミとの関係性が深まることで、物語の深みが増しています。

三つ巴の争いの行方: フクノカミ、カネノカミ、ヒトノカミの三つ巴の争いは、今後の物語の大きな焦点となるでしょう。各キャラクターの目的や動機、そして三つのカミとの関係性がどのように絡み合い、どのような結末を迎えるのかが注目されます。

次巻への期待: 第9巻の終わりには、カネノカミの動きや、琉花と及川の関係性など、多くの伏線が張られています。これらの伏線が次巻以降でどのように解決されるのか、また新たな展開やサプライズがあるのかが楽しみです。

読者のフクノカミに対する反応

まとめ

フクノカミの正体は原作では明記されていないため、読者の想像に任されている部分も多いです。

連載がしばらく止まってしまっており、完結するのかもわからない状態ではありますが、本当に面白い作品ですので連載が再開して、完結するところまでみたいですね。きっとフクノカミの正体もその時にはわかることになるでしょう!

それまではいろいろと予想してみるのも楽しいのかもしれません。

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