『ギュゲスのふたり』が面白い 透明になる能力を持った二人の運命の行方をネタバレ考察

『ギュゲスのふたり』は、透明になる能力を持った二人の男、漫画家の藤堂とそのアシスタント日向の運命を描いたサイコサスペンス漫画です。

この作品は、透明化する能力を手に入れた漫画家の藤堂とそのアシスタント日向の物語を描いています。タイトルにある「ギュゲス」は、人の姿を見えなくする指輪を手に入れ、リュディアの王となった男の名前から取られています。

透明人間になれるとしたら、あんなことやこんなことができちゃうな

悪用しちゃダメだよ

目次

「ギュゲスのふたり」とは

「ギュゲスのふたり」の基本情報

『ギュゲスのふたり』は、カトウタカヒロ氏によるサイコサスペンス漫画で、小学館の漫画WEBサイト&アプリ「サンデーうぇぶり」にて2022年より連載が開始されました。既刊は5巻です。

タイトル「ギュゲスのふたり」の由来となるギュゲスの指輪の伝説について

「ギュゲスの指輪」の伝説は、プラトンの『国家』に登場する思考実験で、正義と不正義の本質を問いかけています。この伝説では、ギュゲスが透明になれる金の指輪を手に入れ、国王を殺して国を支配します。

この話は、人が監視されていないときにも正義を守ることができるのか、という問いを投げかけています。

また、この伝説はプラトンの哲学において重要なテーマである「善きもの」の3分類や社会契約論の否定などとも結びついています。

「ギュゲスのふたり」は完結した?最新話は?

  • 「ギュゲスのふたり」はまだ完結していません。
  • 「ギュゲスのふたり」はサンデーうぇぶりで連載中!
  • 「ギュゲスのふたり」の最新刊は「ギュゲスのふたり -透明な能力者たちの破滅譚-(5)」となっています。


あらすじ

混沌を極めた船上決戦の後、主人公の藤堂はギュゲスに身体を乗っ取られてしまいます。ギュゲスは罪のない高校生を巻き込み、あるシナリオを実行し始めます。一方、真相を知らない優は、透明人間ゼロとしてこの事件に立ち向かいます。二人の固い絆で結ばれた運命の歯車が狂い始め、最後には絶望の事実が明らかになる緊迫の第5巻となっています。

現時点での完結情報は明確に示されていませんが、最新刊が第5巻であることが確認できました。

「ギュゲスのふたり」の作者は?他の作品はある?

「ギュゲスのふたり」の作者はカトウタカヒロ先生です。カトウタカヒロ先生は他にも「カクカゾク」全4巻、「ジンメン」全13巻を書かれています。

ジンメン作者が描く家族バトルパニック!

家にも帰らず、逃げるように夜な夜なバイクを乗り回す主人公・縁。

彼が一番居心地の悪い場所、それは家だった。リストラされ酒浸りで
暴力三昧の父。置いてしまい徘徊癖のある祖父。
介護に疲れ果てた母。どこかの男と寝泊まりする姉。引きこもりの妹。
顔を合わせるだけで争いになる、もはや修復不可能な
バラバラの一家。だが、50年に一度の隕石が突如日本各地に落下し…
事態は思わぬ方向へ。

転校で七年ぶりに故郷へ戻ってきた動物好きの主人公・神宮マサト。

幼馴染みの女子高生・ヒトミをデートに誘い、訪れた動物園で

二人は人間の顔が付いた動物に突如襲われてしまう…

逃げ惑うマサトとヒトミ。しかし、それは彼らが思いがけない世界に

放り出される序章に過ぎなかった――――!!

動物が人類に反旗を翻す戦慄のアニマル・パニック・ホラー、堂々開園。

「ギュゲスのふたり」は面白い! ストーリーの紹介

主要キャラクターの紹介

「ギュゲスのふたり」の主要な登場人物は以下の通りです。

藤堂健(とうどうけん)

ベテラン漫画家で、物語の主人公。触れたものを消す(透明にする)力を持っています。

日向優(ひなたゆう)

藤堂のアシスタント。自らを消す(透明になる)力を持っています。

キンタ

藤堂の幼馴染。昔藤堂がキンタのことを助けたことがあり、友好的に迫ってくるが……現在はヤクザの頭になっていた。

中村

藤堂の編集。適当な仕事をし、藤堂のマンガを否定し続ける。2年前から藤堂はこの編集に苦しめられていました。

花山院

人気漫画家。自身の連載枠を何故か藤堂に譲る。気味の悪い容姿をしており、人を舐めた態度を取る。

二人が得た特殊能力とその影響

物語は、藤堂と日向が神隠しの舞台とされる神社を訪れたことから始まります。藤堂は担当編集者・中村を消したいと願い、日向は自分自身が消えたいと願います。

藤堂⇒触れたものを消す力
日向⇒自らを消す力

を得ます。

藤堂は衝動的に中村を殺害し、その事実を隠すために日向の透明人間の能力を利用します。

一方で日向は純粋に人々を救いたいと願い、ヒーローになることを決意します。しかし、藤堂は日向を陰で助けながら悪事を働くことを選びます。

このように、特殊能力を得た藤堂と日向の対照的な選択と行動が物語の中心となり、2人の未来に何が待ち受けているのかが描かれています。

ネタバレ解説、考察

「透明人間ゼロ」

ベテラン漫画家である藤堂と弟子の日向はいずれも担当編集に苦しめられていました。
相手を透明にできる力を手に入れた藤堂は、つい担当の中村を殺してしまいます。
しかし、死体を透明にすることでうまく死体を処理することができましたが、罪悪感に苛まれることになります。

一方、日向は自身の体を透明にすることができます。実は日向の能力の方が、その気になればいくらでも悪事ができるのです。
しかし純粋な日向は、悪用しませんでした。

そして藤堂は、「透明人間ゼロ」という企画で、日向が原案担当、漫画を藤堂担当で制作することを提案します。

揺れ動く正義感

透明になれる力と、人や物を透明にできる力。
ただでさえヤバい能力ですが、実は二人が力を合わせると、より完全犯罪が可能になるんですよね。

「ヒーロー活動」を始めた二人ですが、透明人間の存在がバレた相手など、不都合が生まれれば藤堂は殺していきます。結局正義でもなんでもなく、日向を助けるためなら藤堂は簡単に殺人を犯すように狂気の道へと足を踏み外していきます。

そうなってくると、タイトルにもある「ギュゲス」の元ネタが示しているように、人が見ていないところでどれだけ正義感を貫き通せるかという点が見どころになってきます。

ストーリーの結末を予想

元々は日向を漫画家として成功させるために、「透明人間ゼロ」という企画を進める藤堂ですが、そのためには手段を選ばない藤堂は
かなり危険な存在なのではないでしょうか。純粋な日向と違い、本人は正義のためと思っていても非道の限りを尽くしていくのかもしれません。

また、藤堂の幼馴染として登場した「キンタ」。キンタは藤堂に対して友好的ですが、「透明人間ゼロ」としては悪役と藤堂は位置づけしています。ヤクザの頭であるキンタは本当に味方なのでしょうか。キーマンとなるかもしれません。

4. 作品の魅力と評価

作画の特徴とその魅力

作画のレベルは高く、キャラクターデザインも良いのではないでしょうか。所々で顔芸ともいえる、オーバーな描写がありますが、面白いと思います。
主人公の藤堂と日向の師弟関係が、今後どのようになっていくのかも見どころです。

物語は、漫画家とアシスタントの関係性や、透明人間という異能力をどのように利用するのか、そしてその結果どのような破滅を迎えるのかという点が中心となっています。グロテスクな描写も含まれており、ハッピーエンドになる可能性は低いと予想されます。

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読者からの評価(レビュー)と感想

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まとめ

本記事をまとめると下記となります。

  • 「ギュゲスのふたり」はカトウタカヒロ氏によるサイコサスペンス漫画。
  • 透明化する能力を手に入れた漫画家の藤堂とそのアシスタント日向の物語。
  • 透明人間という異能力をどのように利用するか、その結果どのような破滅を迎えるかが中心。
  • グロテスクな描写も含まれ、ハッピーエンドの可能性は低い。
  • 藤堂と日向はそれぞれ触れたものを消す力と自らを消す力を持っている。
  • タイトル「ギュゲスのふたり」はプラトンの『国家』に登場するギュゲスの指輪の伝説から。
  • 作画のレベルは高く、キャラクターデザインも良いと評価。

主人公の藤堂と日向の師弟関係が今後どのようになっていくかが見どころの本作品
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