「デデデデ」侵略者の正体や目的は何?未来の地球人か ネタバレ考察

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「デデデデ」とは

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、浅野いにおによる日本の人気漫画作品です。2014年から2022年まで『ビッグコミックスピリッツ』にて連載され、地球に突如現れた巨大な侵略者の母艦と、それに翻弄される人々の日常と非日常が交錯する物語が描かれました。

一見侵略者に見える彼らの正体と目的は、読み進めるうちに次第に明らかになっていきます。

ネタバレを含みます

「デデデデ」結局侵略者(インベーダー)とは一体何者なのか

侵略者は敵意があるわけではなかった

物語冒頭から当然のように東京上空に滞在する巨大UFO。彼らは敵意を持って地球に来たわけではなく、共存を望んでいました。あくまで自らの生存と文明の維持を目的としていたのです。

地球人より弱い?

侵略者たちは、特に強力な存在として描かれているわけではありません。むしろ、彼らは地球の環境や人類の文明に適応することに苦労していました。

この設定は従来の侵略者像とは異なり、彼らの脆弱な一面を強調しています。高度な文明を持ちながらも、地球の兵器に簡単に撃ち落とされてしまいます。

「侵略」ではなく「帰還」が目的だった

結局のところ、侵略者たちの地球への「侵略」は、彼らにとっての「帰還」にすぎませんでした。彼らは自分たちが元々住んでいた場所である地球に戻ることを望んでいただけで、地球を支配する目的はありません。

かつての故郷を取り戻すことが彼らの目的であり、そのために地球に舞い戻ってきたのです。

東京の上に浮かぶ巨大なUFOは母船

東京の上空に突如現れた巨大なUFOは、侵略者たちの母船だと判明しました。この母船から無数の小型UFOが発進し、都心部に甚大な被害をもたらしました。

当初は敵対的な存在と見られていましたが、実はこの母船の正体は、本国から見捨てられた侵略者たちの最後の拠り所だったのです。

しかし本国から見捨てられた存在か

物語が進むにつれて、この侵略者たちは本国からの支援を失い、地球に取り残される形となったことが明らかになります。

つまり彼らは、本国による一種の棄民政策の犠牲者だったのです。帰還作戦が失敗に終わると、彼らは見捨てられた存在となり、母船は彼らの最後の砦となったのです。

元は地球人だった?謎に包まれた存在

名前が日本人であることから、未来から来た日本人かもしれない

この侵略者たちには、さらなる謎が隠されていました。彼らの中には日本人の名前を持つ者がおり、日本特有の御守を持っていました。これは彼らが元々地球人、しかも未来から来た日本人である可能性もあります。

一部の侵略者は地球への”帰還”を目的としていたことから、彼らが未来の日本人が母艦ごとタイムトラベルしてきた可能性があります。

体は小さく、防護服の中の姿は明かされていない

さらに侵略者たちは、小柄な体格をしており、常に防護服を着用していました。彼らの実際の姿は、この防護服の中に隠されており、その詳細は一切明かされていません。

侵略者たちの正体に関する謎をより一層深めていったのです。

おんたんにタイムマシーンを提供したのも侵略者

8年前、単独で潜入してきた侵略者がいた

物語には、さらなる重要な要素が含まれていました。おんたんがタイムトラベルを行うためのタイムマシーンは、実は侵略者によって提供されたものだったのです。

そしてこの侵略者たちの中には、8年前に単独で地球に潜入してきた者がいたことが判明します。この潜入侵略者の存在が、後の出来事に大きな影響を及ぼすことになります。

門出とおんたんとの出会いにより地球帰還を止める

そして重要な転機が訪れます。おんたんと門出が侵略者と出会ったことにより、侵略者たちは地球への帰還を再考することになります。

門出が暴走したことにより、人間は危険という認識を持ち、侵略者たちの心は変わり、ついには地球への帰還計画を中止する決断に至ったのです。

おんたんがタイムトラベルしたことにより「侵略」される未来に

しかし、おんたんがタイムトラベルを行った結果、門出たちが侵略者と接触する機会を失い、新たな時間軸が生み出されてしまいます。

この新しい未来では、侵略者たちが地球を実際に”侵略”する展開に至ってしまったのです。おんたんのタイムトラベルが引き起こした時間の歪みが、物語全体に新たな波紋を広げていったのです。

最終的に母船が爆発する時間軸では人類はほぼ壊滅する

この、おんたんがタイムトラベルした時間軸では、最終的に制御不能となった母船が爆発し、地球はほぼ壊滅します。この時間軸では侵略者たちはおそらく死に絶え、残った人類たちによる領域を争う戦争が行われる、まさに地獄のような未来が待っていました。

このように「デデデデ」では、侵略者たちの正体や目的が次第に明らかになり、さらに時間軸の分岐によって新たな展開が生まれていきます。結局、侵略者の正体が具体的に何なのかは漫画では明かされませんでした。しかし侵略者がいたからこそ、「非現実の中の日常」というデデデデ特有の世界観が生み出されたことは間違いありません。

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