ジャンプ＋で連載開始！フランスから逆輸入された注目の漫画『リバイアサン』とは？あらすじ、みどころを紹介

次々と意欲作が生まれ続けているジャンプ＋。ある意味本誌より熱いと言っても過言ではないジャンプ＋にて新たな漫画が注目を集めている。
『リバイアサン』は宇宙船に取り残された少年少女たちのサバイバルを描いたSF漫画だ。2022年8月から連載が開始された本作は、壮絶なストーリーが迫力のある戯画タッチで描かれている。その圧倒的なスケール感に、ストーリー冒頭から見る者は惹き込まれる。

黒井白先生により描かれた本作はフランスの漫画専門出版社『ki-oon』にて既に連載されている。フランスで先行で連載されており、日本に逆輸入されたかたちとなる。

J’ai fait une BD de science-fiction “Léviathan”.
Le tome 1 sortira en France le 6 janvier 2022.
C’est un travail passionnant et intéressant, alors merci.

Page d’annoncehttps://t.co/9R03Wdexcl
Lire l’essaihttps://t.co/5xtRvTOLA4
Vidéohttps://t.co/pO7yqwsPno @YouTube pic.twitter.com/GwreWOqfMH

— 黒井白 /Shiro Kuroi (@Kuroi_Siro) December 26, 2021

あらすじ（一話ネタバレ含む）

物語は盗掘屋たちが広大な宇宙を漂う大きな廃船を発見するところから始まる。金品を目当てに侵入した先で、盗掘屋たちはある”手帳”を発見する。イチノセという中学生のものらしいそのその手帳には衝撃的な内容が記されていた。

船首に竜の像がが施されたその大舟はリバイアサン号という。イチノセたちプロキシマ植民星から地球観光へ向けて運航中に謎の衝撃を受けて大破してしまう。混乱する船内の中、教師のセンダはあるロボットからある衝撃的な事実を知ってしまう。

救難信号が届いたとしても救助隊が辿り着くまでに船内の酸素が持たないこと。そして唯一生き残る手段は一台のコールドスリープ装置で仮死状態となること。しかし助かるのはあくまで一人のみ。

センダは真実を隠し自分だけが生き残ろうと画策。そしてその事実を盗み聞きしていたイチノセとニカイドウはその場を後にするが……持っていた薬瓶を落としてしまいセンダに勘づかれてしまう。

“僕はこの時ようやく事の重大さを理解した。そしてこれからこの船で起こるであろうことも”

生き残れるのは唯一ひとり。混乱する船内の中、真実を知った者たちの残酷なサバイバルがいま始まった。

みどころは？少しずつ事実が明らかにされていく過程が見る者をワクワクさせる

この漫画は、ストーリー冒頭で盗掘屋がある手帳を拾い、過去に船内で起きたでき事を回想していくかたちとなっている。廃船はかなり古びている状態で、回想されたイチノセ視点のストーリーは、盗掘屋が廃船を発見したタイミングより相当な昔である可能性が高い。結局コールドスリープで生き延びたのは誰なのか。
盗掘屋の「現在」の視点からも平行して船内が描かれているため、少しずつ事実が明らかにされていく過程が見る者をワクワクさせる。

また登場人物も魅力的で、事実を知って変貌する担任のセンダや、一見味方となりそうなニカイドウが冷酷な一面を見せたり、多面的に描かれている。船内では生き残るために凄惨な事件が起きていくと予想されるが、一体誰が犯人なのか、といったどちらかというとSFというよりもサスペンス的な面白さが本作の特徴なのかもしれない。

イチノセの回想視点と並行して盗掘屋の現在の視点の描写もあるため、盗掘屋の視点で新たな発見があるかもしれない。読者に”推理”や”考察”をさせる、そんな面白さに期待。

絵もスケール感を感じさせるほど書き込まれており、劇画タッチの人物画は迫力させ感じさせる。沢山の作品が生まれ続けるジャンプ＋の中でも、かなり「パワー」を感じさせる作品だと思った。今後の展開に期待したい。

2022/08/13現在、ジャンプ＋にて第２話まで無料で公開されているので、見て損はありません！ジャンプ＋は意欲作がどんどん連載されておりオススメです。