『光が死んだ夏』ノウヌキ様と忌堂家の関係性は?まだまだベールに包まれている謎を1~3巻でネタバレ考察

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■光が死んだ夏とは

光が死んだ夏とは、モクモクれんさんによるホラー・サスペンス・ブロマンスなどのジャンルの漫画作品です。2021年8月31日から『ヤングエースUP』(KADOKAWA)で連載中です。

■光が死んだ夏のあらすじ

ある集落で暮らす少年、よしきと光。 同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。 しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに気づいてしまう。 それでも、一緒にいたい。 友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。 時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。

■光が死んだ夏 ネタバレ考察

・親友「光」は本当に死んだのか?死因について

主人公よしきの友人の「光」。いつのまにか「何か」に入れ替わっていましたが、本編の内容を見る限り、光の死因は転落による事故死です。光が山に行った理由は不明ですが、そこで何者かに襲われたり、何かに取り憑かれたりしたのではなく、単に滑って落ちてしまったのだと考えられます。

光の遺体は 傷一つなく 、血も出ていなかったという描写があります。また、ヒカルが忌堂光を見つけた時にはすでに 死にかけていたということも、事故死である可能性を高めています。しかし、注目すべき点はたまたまその場にいたノウヌキ様がヒカルの体に入ってしまったということです。

偶然ではなく、もしかすると死んだ光は、ノウヌキ様に会いに行く途中で死んでしまった可能性もあります。

・入れ替わった「何か」とは一体?・ノウヌキ様/ウヌキ様とは?山のケガレとは異なる存在なのか

光が死んだ夏という漫画の中で、「何か」とは 光の遺体に入った山に住む存在 のことです。その存在は、村の年寄りや忌堂家の者からは 「ウヌキ様」「ノウヌキ様」 と呼ばれており、忌堂家の人間にとって大事な人を連れて行ってしまうという伝承があります。その「何か」は、光の死体を見つけた時に、よしきをひとりにしないように願った光の思いを受け継ぎ、光として生活するようになりました。

「何か」が山から下りてきたことで力の均衡が崩れ、集落内に悪いものやよくないものが現れるようになってしまいます。この悪いものとして描かれている悪霊のような存在たちとは違い「ノウヌキ様」は特別な存在のようです。

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・光の家系、「忌堂(いんどう)家」は何か隠された秘密がある?光の父親は殺された?

光の父親は 事故で死んだことになっています。光が小学5年生の時に作業中の事故で亡くなったという設定です。光の父親は、忌堂家の人間であり、山に住む「ウヌキ様」や「ノウヌキ様」と呼ばれる存在と何らかの関係があったようです。3巻で光が行方不明になったことを、武田家の人間は「儀式が失敗した」と認識しています。何をもってして成功なのか謎です。光の父は死んでいますが、この儀式のために犠牲になった可能性は高いです。

光には幼少期に「ウヌキ様」の言い伝えを教えていました。光の父親が死んだことで、忌堂家には正式な後継者がいなくなり、ウヌキ様の管理ができなくなってしまったようです。

光の父らしき人が「ウヌキ様はこの家の人間には手出ししない」と言っています。「山のケガレ」「ノウヌキ様」「忌堂家」の3者間で、現在の均衡が保たれるような契約のようなものが存在しているのではないでしょうか。そしてその契約を維持するために忌堂家は「儀式」を執り行っていると考えられます。その儀式とは謎ですが、忌堂光らしき人物が生首を持っているワンシーンがあります。

また、3巻で父の晃平のバックが見つかり、このバックは光が死んだ際に持っていたとされ、中には「ヒトの頭だったもの」が入っていました。忌堂家がそのようなものを手に入れることができていたということから、もしかすると村人を生贄にし、ノウヌキ様に献上する立場だったのかもしれません。

・ヤバいけどどこか憎めない「何か」。なぜヨシキのことだけ好きになったのか。

ヨシキのことはまるで親のようになついていますが、それ以外の人間は簡単に殺めてしまいます。
しかし、殺めることに悪意があるわけでなく、悪いことだと思っていません。

そもそも「イノチ」がない「何か」にとって生死の価値観がピンと来ていないようです。まるで赤ん坊のような存在でもある「何か」ですが、ヨシキとの奇妙な友情も生まれている点がこの作品の面白いところです。

・「何か」の能力とは?人間を取り込むことができる?

光が死んだ夏という漫画の中で、「何か」の能力は、 人間の姿を模倣する ことや、 人間の記憶や感情を受け継ぐ ことなどがあります。また、 人間の心を読む ことや、 人間に幻覚を見せる こともできるようです。

その他にも、 自分の体を変形させる ことや、 他の生物に影響を与える ことなども可能なようです。何より、人間に限らず存在を取り込み融合することができるようです。これが。「山のケガレ」も吸収できるとしたら…忌堂家と関係ありそうです。

・神社のお札を設置した「田中」とは一体何者なのか

3巻で新たに田中という男が登場します。田中は元々この村の人間だったかは定かではありませんが、人を食って掛かるような性格の彼は、村人たちからは快くは思われていないようです。しかし、自身の内臓と引き換えに神社にお札を設置したりと見た目どおりクレイジーですが、山のケガレやノウヌキ様を抑制できるほどの大きな力を持っています。

・「音」が聞こえる朝子という存在

朝子という人物は、 よしきや光(ヒカル)のクラスメイト の一人です。天然パーマのような髪型の少女で、ユウキとは親しく、「ユーちゃん」「あーちゃん」と呼び合う仲です。朝子の家系は霊感が強いのか、山のケガレが「音」として聞こえます。

朝子の祖父の話で、向こうの世界からこっちの世界にもどってくる→輪廻転生しているという話があります。
向こうの世界の「何か」について悪いものばかりではなく、対話もできると考える朝子はストーリーのキーマンとなるかもしれません。

・担任のプリント内で登場した「沼男」について

担任が配ったプリント内で沼男(スワンプマン)について触れられています。

スワンプマンとは、 アメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験 の登場人物です。この思考実験は、 自分自身のアイデンティティについて考える思考実験です。雷に打たれた男と同じ存在が沼から生まれるという設定で、彼らは同一人物か別人物かという問いに対して、物質的、心的、時間的な観点から答えが分かれます。この問題は哲学的であり、SF的でもあります。

中身が入れ替わっているという、大きなのモチーフとして使われていますね。

■光が死んだ夏の感想 ピックアップ

やっぱりホラーマンガとしてまずは受けてる感じですね。この他にもBL的な要素に惹かれている人も多数いました。

■まとめ

少しずつ謎も明かされてきていますが、まだまだ不明点も多いです。ホラー要素に注目が集まっていますが、ヒカルとヨシキの間には、奇妙な友情も芽生えてきており、二人の関係性も大きな見どころですね。朝子や田中といった能力をもった人物たちがストーリーに絡まってきており、今後どのような展開を迎えるのか楽しみです。

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