第10話「夏と修羅」考察、感想
能力「モノローグ」
骨折の視点でストーリーは始まる。相手に気持ちが読めてしまうという能力「モノローグ」。
最初、漂流する前の頃の回想かと思ったがこの駅は「サイハテノステーション」という世界のようだ。
相手の気持ちが伝わってしまうのは、便利かもしれないが・・・相手の本音が常に突き刺さるのは辛い。朝風は希のことが好きで、骨折は朝風のことが好き。
#SonnyBoy 作画監督の原科大樹さんから
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ステキなイラストをいただきました🎨
「少年少女の焦燥感に駆られながら、エモい気持ちで作業しました!楽しんでいただければ幸いです。」
来週の第11話「少年と海」もお楽しみに👐
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「こいつ人に頼りにされているところ見たことないし、誰かの役に立てると聞いたら簡単に喜ぶはずだ」骨折に朝風は言った。骨折はこんな男のどこが好きなのか・・・。しかし、誰からも頼りにされていなかったのは、漂流前の朝風もおなじだっただろう。これは深層心理・・・。
そういう意味では、朝風は嫌な性格をしていると思ったが、誰かの役に立ちたいという心を無意識のうちに持っているのかもしれない。深層心理が能力に反映されている?
その上、こいつ俺のコト好きだろ、好きになってほしいのはこいつじゃないと言う朝風。これを聞かされる骨折がかわいそうだが、自己肯定感は低いが、めげないあたり意外とメンタルが強いのかもしれない。
この世界に「死」を
久しぶりに現れたサングラスの老人、ヴォイス。朝風に戦争を殺してほしいと頼むヴォイス。戦争を殺すことがこの世界に「死」を作るんだと力説する。
「戦争」というのは第8話に出てきたあのカウボーイのような男のことを言っている?
ニャマゾンはやはり猫自身の能力だった。瑞穂の能力がニャマゾンと思っていたが・・・そうなると瑞穂の能力は一体何なんだろうか。
戦争を殺しに行く朝風に帯同することになった希と骨折とアキ先生。骨折が転んでも助けてくれたのは希だけ。やはり朝風は骨折の事は眼中に無い。
4人は「戦争」という世界を探索する。どこまでも続く崖、底が見えない谷。延々と崖から落ち続ける男を見つける。この男が戦争?しかし、第8話に出てきたカウボーイのような男とは似ても似つかない。
全てが陶器でできているというこの世界は、男の繊細な内面を現わしているのだろうか。
希と朝風の決着
希が朝風を振った理由は、朝風を尊敬できないから。希は元居た世界に帰るという。例え自分が死んでいようとも・・・。
朝風は「俺はお前ほど強くなれない。与えられた能力でしか自分を肯定できない。俺はお前みたいにはなれない、だから追いかけていたのかな」ハッとする骨折。骨折の反応からすると、初めて本音を口にしたに違いない。
ここには大きなキズだけが残っている。彼は時間を多く過ごしすぎたんだ、もう止めてあげよう。希は言った。
落下していた男は拳銃へと変化した。能力遺物へと変化してしまったのだ。
次の瞬間、崖から落ちてしまう希。朝風はいつもの能力で助けようとするが・・・発動しない。
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TVアニメ「Sonny Boy」@sonnyboy_anime 第10話にて
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朝風が能力を失った理由。少年少女が持つコンプレックス。
心の奥底は自分でも覗けない。偶然に生まれる能力の結晶、美しいと思わないか。ヴォイスは言う。
そもそも能力とは一体なんなのか。
コンプレックスや願望が強く反映しているのかもしれない。
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- 朝風・・・漂流前は特技も無くパッとしなかった。ヒーローになって偉大なことをしたい。→ヒーローのような唯一無二の能力。
- 骨折・・・相手の気持ちが分からない。もっと知りたい。→相手の気持ちが伝わる能力。
- やまびこ・・・誰とも接したくない。閉じた世界に引きこもりたい→内面を世界に変え引きこもる
- ラジダニ・・・システムを構築して世にリリースしたい→プログラムを実世界に反映させる
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とはいえ、全員に当てはまるわけでない・・・。エースのように「水を飲むとおいしい」みたいな能力もある。これはエースは漂流前は野球部のエースで周りから羨望を浴びていたような感じだったから、コンプレックスや願望が少なかった場合はどうでもいい能力なのかもしれない。そこら辺はあまり詰めてもしょうがないと思った。
[st-kaiwa3]朝風は希との会話で初めて本当の自分に向き合えた。朝風は自分を肯定することができなかった。自分と真逆の存在、希を追うことを止める=自分自身を受け入れる→コンプレックスが解消→能力が消えた。少年少女のコンプレックス。それこそが作品のテーマなのかもしれません。[/st-kaiwa3]
「戦争」の世界に存在した底が見えない崖は、大きな心の傷を表していて簡単に癒すことはできない。その崖から落ち続ける少年。この少年はあの8話に出てきたカウボーイのような男?抜け殻のように中身は無い。まるで飛び降り自殺の願望のように僕は感じた。
ヴォイスが持っている拳銃は、「戦争」の能力遺物と同一物?
崖から落ちた希は能力遺物としてコンパスになった。
「死」が生まれたことにより、漂流者を殺すことにより能力遺物へと変化させることができるようになったということ?
「戦争」が死んだ瞬間を起点となっているとしたら、今までのストーリー上でいくつも能力遺物が存在していたことが矛盾する。もしヴォイスが持っている銃が今現在朝風の持っている銃と同一だとしたら、ヴォイスは漂流した世界をループしている、もしくはタイムワープできるということになる。
最後の鶏のシーン
このシーン、戦争が死んだ場面より後なのか時系列が気になるが・・・。
長良と瑞穂でそれぞれ鶏をニャマゾンで注文。
瑞穂は「誰かが死ぬのを見たくなかったんだ」と長良は言う。
右が瑞穂が注文した鶏、左が長良が頼んだ。
長良は2匹とも殺した。しかし、次のシーンで右の瑞穂が頼んて注文した鶏が生き返る。
瑞穂が無意識で使っている能力により鶏が息を吹き返した。
瑞穂が死をリセットしている?もしくは瑞穂がニャマゾンで頼んだものは、漂流した8月14日で時が止まっている(静止している)のかもしれない。
もうそういうロジックは追ってもしょうがないか・・・。
TVアニメ「Sonny Boy(サニーボーイ)」
— Madhouse Inc. (@Madhouse_News) September 16, 2021
第10話
作画監督 原科大樹さんによる修正集その③!
(ラスト)
引き続き #SonnyBoy をどうぞよろしくお願いいたします#サニボ pic.twitter.com/jbw0ItVrCM
まとめ
しかし、希はこれで終わりなのか・・・あんまりだろう・・・。いやこの先また登場するかもしれませんが・・・。
朝風の能力が消えたシーンは衝撃でしたね。8話や10話でこの作品のテーマ性が伝わってきました。戦争なんかは一番拗らせてるんだろうなと。傍目から見たらちょっとした問題でも少年少女達にとっては、生死を分ける問題だったりします。長良も漂流前は家庭環境などで問題を抱えていたことが垣間見えました。
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