アニメ「Sonny Boy -サニーボーイ-」第1話 あらすじ、ネタバレ考察

「Sonny Boy」はマッドハウス制作による日本のテレビアニメ作品で、2021年7月よりTOKYO MXほかにて放送中です。
原作・監督・脚本はワンパンマンで監督を務めた夏目真悟、キャラクター原案は江口寿史による、最近では珍しい原作のないオリジナルアニメのため、先の展開の読めないアニメです

目次

Sonny Boy は現代版の漂流教室!?第一話あらすじ

「ねぇ、ここはユートピアなのかな……それとも、地獄?」

ストーリーは教室に一人寝そべっていた主人公「長良」に「希」が話しかけるところから始まる。
8月16日。何気ない日常のようでどこか様子がおかしい。長良達は思いも寄らない事態に巻き込まれていた。36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまっていた。

「もしかしたら消えたのは町じゃなく私たちの方かもね」どこか他人事のように話す希。

そして彼らは漂流と同時にそれぞれがユニークな『能力』を入手していた。それぞれが違う能力を手に入れたことにより、好き勝手に能力を使い始める者が現れる。
そこでクラスメイトの一人「明星〈ほし〉」があることを提案する。「僕らの責任を果たすべくそれぞれ役割を決めるのです。そしてそれをまとめるのはリーダーが必要です」。リーダーを決めるため多数決を取った結果、「キャップ」がリーダーをすることになる。


「校内で超能力を使ってはいけない」というルールがリーダー達により作られたが、それに犯行する朝風は、重力をコントロールできる能力「スローライト」を使い窓ガラスを割る。
そこでキャップは「罰」を朝風に与える。強制的に延々と割り算をさせられる朝風。これは実際はキャップの能力ではなかったが、とにかくルールを破ったものは罰を与えられる仕組みになっているようだ。


キャップは全員にラインのようなアプリで「漂流教室」というグループトークで連絡を取るよう強制する。スマホを持っていない希にスマホを与えグループトークに入るよう命令するキャップ。しかし、希は受け取ったスマホを地面に叩きつけ破壊してしまった。怒ったキャップは希に「罰」を与える。「それってホントにあなたの力?」笑みを受けながらも、希は校庭を100周走らされたのだった。

そんなルールを振りかざすキャップたちに不満を持つ生徒たちも現れ始めた。突然校舎全体がまるで折り畳まれるように圧縮され始めた。生徒の誰かの能力と思われるが、キャップはすかさず罰を与えていく。しかし朝風に挑発されたキャップは朝風を金属バットで殴って怪我をさせてしまう。ルールを破ったキャップも罰を受けるのは例外ではなかった。今度はキャップ自身も罰を受け裸でうさぎ跳びを強制された。
そこで犯行する朝風たちに対し明星はイメージを具現化できる能力を使い「絶望的な未来」を見せつける。 朝風は戦意を喪失した。

生徒たちが悲鳴を上げる中、希は屋上を全速力で走りだす。

「今いる場所よりまぶしく見える場所があったら行ってみたくなるか、それとも置かれた場所でずっと眺め続けるか」 。

屋上からジャンプした希の手を掴むが長良は一緒に落ちてしまう。その瞬間世界は開け、真っ暗だった空は快晴になり、気が付くと二人は海に浮かんでいたのだった。

希って一体何者なのか。気になる登場人物たちについて

希〈のぞみ〉

希は本作のヒロインと思われる。一話冒頭から登場しているが、置かれている現状に全く動じていない。気になるのが一人だけ制服が違うことだ。帰国したばかりの転校生、と言っているがどこまで本当かわからない。スマホを持っていなかったことから、希だけ違う時代の人間なのではないだろうか。

そして能力が「コンパス」という一点を示す光を見ることができるという能力で、一話の最後でもこの能力により学校という閉ざされた空間を解放した。まだまだ未知だが、やはりストーリーに大きく関わる能力だろう。そして、その能力が実行された際に明星の表情がアップされるシーンがあった。 明星も希と同じくキーマンとなるキャラクターだろう。

明星〈ほし〉

明星はこの状況においても一番冷静で、リーダー役が必要と言い始めたのも明星だった。飄々としていて何を考えているのかわからないが、この世界で「ルール」を破った者には「罰」が下されることを既に知っていた。リーダーとなったキャップもそれは例外ではないことも知っていた。 もしかしたら過去に同じような状況を経験した、もしくは黒幕的な存在かもしれない。

明星の能力は「イメージ」を具現化できる能力Hopeだが……その名とは裏腹にクラスメイト達には自分たちが全滅する暗い未来を見せつけたのだった。また、 希が「コンパス」の能力を使ったとき明星が無表情で希を見下ろすシーンが気になった。

一話目ではまだまだ謎だらけ

長良の能力は自分のいる場所を丸ごとテレポーテーションさせ、ほかのさまざまな世界に行くことができる【テレポート】。これは学校が漂流後に発生した能力だとは思うが、漂流となにか関係がありそうだ。希の能力「コンパス」と合わせれば皆をいろいろな世界に連れていくことも可能だ。

また、なぜ全員に能力が発生したのかは何も触れられていない。一話では閉ざされた世界で能力を持ったことにより好き勝手し出す者、それを多数決という形でリーダーを決め統率を取る者、その権限を持ったリーダーが傲慢になり自らルールを破り罰を受ける様は、閉ざされた世界に取り残された人間の心理が描かれていて面白かった。「蠅の王」のように結局は殺し合いになるのか。今後はクラスメイト同士で助け合っていけるのか、今後の展開に注目したい。

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