「デデデデ」おんたんの正体とは?なぜ巨大UFOが現れたかネタバレ解説

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「デデデデ」おんたんの正体とは?

「デデデデ」とは?

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(略称『デデデデ』)は、浅野いにおによる日本の漫画で、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で2014年の22・23合併号から2022年の13号まで連載されました。

複雑に入り組んだ多次元宇宙を舞台に展開するSFジャンルの物語です。特徴的なのは、巨大UFOが上空に存在する非現実的な世界で繰り広げられる、どこかノスタルジーを感じさせる日常が絶妙に融合しているところです。

本記事は原作のネタバレを含みます

おんたん 中川凰蘭(なかがわおうらん)のプロフィール

属性詳細
名前おんたん
本名中川凰蘭 (なかがわ おうらん)
関係門出とは小学校以来の親友
髪型黒色ツインテール
趣味・特技恋愛には興味がなく、FPSゲームをよくプレイする
使用言語会話にネットスラングを多用
性格の特徴妄想癖があり、「将来の夢は独裁者になる」など中二病じみた発言が多い
家族構成父は「中川自動車」の経営者、母は政治家、兄のひろしとは良好な関係
スキル高校生から自動車の運転が可能
口癖「はにゃにゃフワーッ!」

本作の主人公の一人が、中川凰蘭こと”おんたん”です。彼女は小学校以来の親友である門出に”おんたん”と呼ばれています。外見的な特徴としては、黒色のツインテールが印象的です。ニート状態の兄・ひろしがいますが、仲は良好のようです。”はにゃにゃフワーッ!”が口癖!?

アニメ映画版「デデデデ」でおんたんを演じるのはあのちゃん

本作のアニメ映画化が決定し、おんたん役を演じるのはあのちゃんです。あのちゃん(ano)は歌手、ミュージシャン、シンガーソングライター、タレント、モデル、女優など多方面で活躍する人気エンターテイナーです。

2013年から2019年まで「ゆるめるモ!」のメンバーとして活動し、現在はソロアーティストとしてキャリアを重ねています。独特でユニークな個性が高く評価されており、はにかみながらも個性的なおんたんにピッタリのキャスティングと言えるでしょう。

「はにゃにゃフワーッ!」が口癖の面白キャラ

おんたんの魅力は何と言っても、その個性的で面白いキャラクターにあります。彼女の代名詞でもある“はにゃにゃフワーッ!”という口癖は、シリーズの中でしばしば引用されるフレーズの一つです。

表情が豊かで変わった仕草も相まって、見ているだけで十分に楽しめる人気キャラクターなのです。ファンの間では特に人気が高く、ゆるく不思議で、時に中二病がちな言動はシリーズの名場面を生み出しました。

おんたんはタイムトラベラー!?

作品の背景とタイムトラベル要素

本作の主人公である門出の大親友・おんたんは、一見するとただの変わり者の少女に見えます。可愛らしい笑顔と抜けた様子が特徴的で、会話にはネットスラングを多用するなど現代的なキャラクターです。

しかし実は、彼女が物語の中で重要な役割を担うタイムトラベラーとして描かれていることが分かってきます。

おんたんは並行世界からの訪問者

おんたんの正体は、別の時間軸、つまり並行世界から精神だけが遡って来たタイムトラベラーなのです。彼女の存在自体が、異なる次元間の関連性や影響を探る上での重要な鍵を握っているのです。

おんたんがタイムトラベルできる理由

それでは、なぜおんたんがタイムトラベルできるのでしょうか。その理由を説明する上で、「デデデデ」の物語における最大のターニングポイントとなる出来事を振り返る必要があります。

第一話の冒頭、東京の上空に当然のように巨大なUFOが存在しています。しかし、おんたんがタイムトラベルしてきた「元の時間軸」ではこのようなUFOは存在していなかったのです。

つまり、おんたんがタイムトラベルしたことにより、時間軸が分岐を遂げてしまったのです。

おんたんがタイムトラベルしたことにより世界は一変する

ターニングポイントは門出と凰蘭の小学校時代の夏期講習

物語の大きな転換点は、主人公の門出と凰蘭(おんたんの本名)が小学生の頃に訪れた夏期講習の舞台となった港町にあります。この町には「8年前に宇宙人を目撃した」という噂が残っていました。実はこの噂は事実で、8年前にこの町を侵略者の一団が訪れていたのです。

その侵略者の一人は、単なる偵察部隊の一員にすぎませんでした。

おんたんもこの侵略者と深く関わっていたことが明らかになってきます。そして、おんたんと門出はこの侵略者に出会い、彼を保護し、信頼関係を築いていったのです。2人は侵略者をイソベやんのぬいぐるみに隠していました。

おんたんは門出の自殺を防ぐためにタイムトラベルした

その侵略者は、人間を観察するために地球に残り、凰蘭と門出に超常的な機能を備えた人助けの道具を与えます。

しかし門出の正義感は強すぎて暴走し、結果的に自殺に至ってしまいます。凰蘭は門出を救えなかったことを深く後悔します。

こうした結果から、侵略者は「人間は危険である」と判断。その為、この時間軸では侵略者たちの地球への侵攻は無くなります。

しかし、保護された侵略者は落ち込むおんたんに、精神を過去に送る手段を授けました。そしてその手段を使い、過去に精神だけが遡ったのがおんたんなのです。

おんたんは門出が自殺しないよう親しく付き合い、その結果、門出が自殺を免れた世界線が、第1話以降の物語の舞台となっているのです。

門出を救うために生まれた明るい人格

おんたんは本来、内向的な性格でした。しかし、タイムトラベルによって過去を変えた結果、門出の自殺を防ぐため、別の人格を作り出しました。現在のおんたんは、明るく元気な性格を演じることで、門出がいじめから守られるようになったのです。

このように、おんたんの中には2つの人格が共存しています。本当の内向的な性格と、門出を守るために作られた明るい人格です。この2つの人格の存在は、タイムトラベルによる時間軸の変更の副作用と言えるでしょう。

門出の存在が地球侵略の引き金に

おんたんのタイムトラベルにより、門出が夏期講習をサボることにより、偵察者との接触が無くなってしまいました。その結果、侵略者は人間の危険性に気が付かず、地球に価値があると判断し、東京上空に突如巨大なUFOが出現することになりました。

このUFOの出現は、おんたんがタイムラインを変更したことにより引き起こされた、予期せぬ影響の1つなのです。門出の存在がUFO出現の重大な要因となり、想定外の事態を招いてしまったのです。

記憶の欠落と謎の罪悪感

タイムトラベル前の記憶はほとんど残っていないものの、おんたんは8・31の出来事でキホが死んだときに、自分が何か関係しているのではないかと感じていました。しかし、その理由が分からず、ただ謎の罪悪感に苛まれていたのです。

記憶が完全に戻ったわけではなく、断片的な記憶からその出来事への関与を漠然と感じ取っていただけでした。タイムトラベルによる記憶の改変は、おんたんに大きな心的負荷をかけていたことがうかがえます。

実は天才!? おんたんの兄・ひろし

ニートでデブのひろしだけど実は天才?

ひろしは現在ニートであり、肥満体型ですが、おんたんの小学生時代は痩せていたそうです。彼のスペックは高く、地元では天才と呼ばれていたそうです。天賦の才能を持ちながら、何かの理由でニートの道を選んだのでしょう。その理由は、おんたんの奇想天外な行動と深く関係しているようです。

別の時間軸ではニートにはなっていない

物語の最終巻で描かれる、侵略者が地球に来なかった世界線では、ひろしはニートには陥っていません。この世界ではキャリアを築き、社会的にも成功していると描かれています。つまり、おんたんの奇行がなければ、ひろしは普通に社会人として生きていたことになります。

おんたんが門出を助けるために奇想天外な性格になったことが影響

おんたんが門出を自殺から救うためにタイムトラベルを使用し、奇想天外な行動を取ることを決断したことが、彼女とひろしの関係に大きな影響を及ぼしています。

ひろし自身が「俺が家から出ないのは凰蘭がいつでも帰れる場所があるように」と語っているように、おんたんの急激な人格変化に合わせて、ひろしも家にとどまり、妹を見守る存在になったのかもしれません。

事実、門出が自殺した世界線でも、タイムトラベルに旅立つおんたんを見送ったのはひろしでした。おそらく、妹の安全と幸せを第一に考え、ひろしは自らの人生を捨ててでもおんたんを守ろうとしたのでしょう。この門出がいない世界線の後はまだ描かれていませんが、どの時間軸でも、ひろしとおんたんの絆の強さが伺えます。

おんたんと大葉は恋愛関係?

二人の関係の始まり

おんたんと大葉の関係は、大葉が侵略者に乗っ取られた後に芽生えました。最初はおんたんが大葉への疑念を抱いていましたが、次第に二人は惹かれ合うようになっていきます。互いに多くの困難を乗り越えながら、お互いの存在が掛け替えのないものになっていったのです。

大葉 圭太の正体

大葉 圭太は元々人気アイドルでした。しかし彼の死後、その体は侵略者によって乗っ取られてしまいます。侵略者としての大葉は本来の彼とは異なる存在ですが、おんたんとの関係を深める中で、おんたんにとって大切な人物となっていきます。外見は大葉ですが、内面は侵略者なのです。

互いの正体を知る二人

おんたんと大葉の関係において、互いの正体が明らかになる過程は重要な転換点となりました。おんたんは大葉が侵略者に体を乗っ取られていることを知りながらも、それを受け入れます。

そして大葉の方もおんたんの衝撃的な過去を知ることになります。しかし、それでも大葉はおんたんを助けようとします。互いの本当の姿を知り受け入れあったことで、二人の絆は一層深まったのです。

おんたんの名言

おんたんの名言
  • はにゃにゃフワーッ!
  • そんなんでいいのかよ!!くそやろーッ!!
  • うわー!!せ……正論だー!!
  • こしゃくなッ!!門出さん!!ぶっ殺して差し上げて!!
  • 手も足も出ないならおっぱい出せ!!
  • 僕は門出の、「絶対」だからです。

ネットスラングを多様するおんたんはかなり笑えますし、数々の名言を生みました。表情も豊かで面白さとかわいさが両立した類まれなキャラクターですね。シュールでユーモア溢れる内容ながら、おんたんの魅力そのものを体現していると言えるでしょう。

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